『世界のすべての七月』

世界のすべての七月
世界のすべての七月ティム・オブライエン村上春樹

出版社 文藝春秋
発売日 2004.03
価格  ¥2,200(¥2,095)
ISBN:4163226907
'69年卒の同窓会に集う男女。彼らの30年とは? ラブ&ピースから遠く離れてなおハッピーエンドを求めて苦闘する同時代人の感動作。村上春樹が訳す1969-2000永遠の青春小説。
  • 推薦者:カイエ姫

C:マジックリアリズム的な技法*1が一部用いられていたものの、全体として虚構度の低い、極めてリアリスティックな小説だったよね。
虚構である物語を通して「幻想が必要な我々」という「現実」を再確認することに興味を覚えるのか、それとも「現実」を忘れさせるほどの「幻想」を虚構には求めたいのか。それによって読後感が大きく変わってくる作品だよね(笑)。

*1:デイヴィッド・トッドが幻視するヴェトナム戦のシーンにおいて。