『無名』

無名
無名沢木耕太郎

出版社 幻冬舎
発売日 2003.09
価格  ¥1,575(¥1,500)
ISBN:4344003853
父が脳の出血により入院した。秋の静けさの中に消えてゆこうとする父。無数の記憶によって甦らせようとする私。父と過ごした最後の日々…。みずからの父の死を正面から見据えた、沢木文学の到達点。書き下ろし長編作品。
  • 推薦者:カイエ姫

K:二人そろって拍手喝采の課題図書ってこれが初めてかしらね?
沢木耕太郎は10代の頃に『深夜特急』(ISBN:4101235058)を3巻くらいで挫折してから随分と遠ざかっていた作家さんだけれども、この『無名』はほんとうに面白かったよね。
沢木が自分の父親に対して「あまりにも透明」で「守ってあげなくてはいけない人」だと“発見”するくだりは激しく心を打たれました。