愛の100本ノック β版(随時更新)
C:僕とコロ姫とは映画の趣味があまり一致しない(?)ように思えるけれど(どう?(笑))、リスト化するのだから、叶うなら僕と同じように姫にも「面白い!」と感じて欲しい。というわけで、選出作業は難航しています(笑)。
入手しやすく、かつ姫にも面白く鑑賞してもらえそうなラインで100本を選んでみます。姫が鑑賞済みだと僕が把握している作品は除外しました。もし、既鑑賞のものがあったら、マークを付けてくれてもいいし、削除してくれても構いません。まっさらな100本にしましょう(笑)。
K:わぉ!リストができてる(笑)。
こんなに沢山選出するのは大変だったでしょう?どうもありがとう〜。
確かに、今の所、カイエ姫とアタシの映画の趣味は一致しないように見えるわよね(笑)*1。この「愛の100本ノックリスト」*2を超えてアタシの映画への趣向がどのように変化するのかが楽しみです。
映画でも本でも言えることなのだと思うのだけれども、数をこなしていくと「それをそれとしてストレート表現するもの」に対して嫌気がさしてくると思うのね。世阿弥が『風姿花伝』で残した言葉、「秘すれば花」のように。
K:「インターネットレンタル店にあった!」「近くのレンタル店にあった!」って言う作品は今のところイタリック表示にしてあります。現在チェックしてある作品はネットレンタル店舗の方で確認した結果です。こうしてみると、「わぁ、在庫が一杯あるー」ってよろこんでいたネットレンタルも穴だらけ*3のような…?(笑)
K:「既鑑賞」「在庫あり」のデータを綺麗にまとめてくれてどうもありがとうー。
現在登録しているネットレンタルに在庫のないものは全部リクエストをしてきましたよ(笑)。もしかすると、リクエストが受理されて入荷するかもしれないので、リストは少しの間、このままでお願いしますわ。カイエ姫様がこの大変なリストを作ってくださったのでできる限り、挙げられた作品を観たいのよ(笑)。
C:在庫なしのものを全部リクエストしてくれたの?ありがとう。
ねえ?このリスト、そんなに信用しちゃって大丈夫?(笑)「何よ!リストアップ作品は退屈なのばかりだわ!」とか思われたらどうしよう(笑)。「このリスト、ちょっとあれだわ……」と思ったら、遠慮なく言ってくださいませ(笑)。でも、どれも僕の好きな作品ばかりです。
「できる限り観たい」とコロ姫が言ってくれたように、作成者としてもリストアップした作品はどれもいつか観て欲しいものばかりなので、リストはずっとこのままにしておくよ。リクエストが受理されて、「在庫あり」が増えるといいな。目標は「在庫あり」だけで100本だからさ(笑)。
K:お、またリストが綺麗に整理されてるわ!どうもありがとうー。
カイエ姫様がお好きだとおっしゃる作品は確かに、安易な展開・わかり易さを排除した禁欲的な作品が多いような気がするので、アタシにとっては「退屈」になってしまうことがなきにしもあらざるなりなのかも(笑)。それでもカイエ姫たまがお好きだとおっしゃる作品は見てみたいと思いますので、頑張ります(笑)。
今日は『青春の殺人者』が届きましたので、鑑賞いたしますねえ。(04/09/05)
C:リストを提示するところまでが僕の役割。それから先、どう消化していくかはコロ姫次第ですよ。頑張ってくださいね(笑)。
『青春の殺人者』*4はどうだった?エネルギーに満ち溢れ、哀切さに全編が彩られた、今もなおその峻烈な輝きを保持し続ける青春映画の傑作です。長谷川氏の映画をもっともっと観たい。新作いつかなぁ…(笑)。
そうそう、聞こうと思っていたんだけど、ネットレンタルってどういう仕組みになっているの?(04/09/05)
K:カイエ姫たまが追加してくれた作品もネットレンタル店にまたありませんでしたよ…。また追加リクエストをしておきました(こんなにしつこくリクエストしていると、アタシからの要請はもう目も通してもらえなくなるかも知れないわね(笑))。
ネットレンタルの仕組みなのだけど、アタシが利用しているコースでは月額2000円定額で月に最大8本まで借りられるのね。配送料は企業側が負担になっていて。一度に送ってくるのは2本まででそれを利用者が返却して企業に届けられてから、また次の2本が送られてくるって言う感じなのね。ちょっと距離のあるビデオ屋さんでレンタルするのならこちらのほうが便利な感じですよー。(04/09/19)
C:リクエストは、どのくらい受理されるんだろう?割と通りやすいのかな?稀代のリクエスターを目指してください(笑)。「このユーザーのおかげで品揃えがさらに豊富になりました」と言われようね?(笑)
なるほど、ネットレンタルは、そういうシステムになっているんだね。月額2,000円定額で最大8本までなら、通常のレンタルとさほど変わらないよね。配送は分かるのだけど、返却はどうなっているの?(04/09/23)
K:うーん…。割と新しめの作品だとリクエストが受理されるような気がするのよね(今までリクエストを出して受理された本数はアタシの場合だと2本です)。リクエストをバンバン続けて、「この人にはきっと影にブレーンがいるに違いない…。」とか思われるようにするわ(笑)。って今さっきもまたしつこくリクエストを出しましたが…。
ネットレンタルでの返却はね、送られて来る時に返信用の封筒も同封されていて、その封筒にはすでに切手が貼ってあってね。ユーザーはその封筒に見終わったDVDを入れてポストに投函するだけなのよー。ね?便利でしょう?(笑)カイエ姫たまもはじめない?そして二人でリクエストをしまくればリクエスト受諾率がきっとうなぎのぼりなのよっ!(笑)
K:追加をどうもありがとうー。
今日、以前に3度くらいリクエストをした現在は「在庫なし」になっているリストの作品が入荷されているかどうか調べて見たのだけど、1作品も追加されていないのよっ!(笑)激怒をしながら今日4度目のリクエストを出します…。もしかしてアタシのリクエストの仕方が悪いのかしら…。(04/10/14)
C:丁寧な感想どうもありがとう。
これで、川島、今村、長谷川3氏の作品を鑑賞してもらったわけだけど、この3名はそれぞれ監督と助監督という関係だったのね。川島の助監督を務めたのが今村で、今村の助監督だったのが長谷川と。どうも、僕はこのラインの作品が好きなようです(笑)。
ネットレンタルだけど、返却のシステムも便利なんだねえ。便利だとは思うけど、在庫の層が…。ブレーンに徹したいと思います(笑)。
過去3度したリクエストのうち一件も受理されていないってこと?リクエストが多すぎて、困ったユーザーさん扱いされちゃってるのかな…?(04/10/17)
- 『飾窓の女』フリッツ・ラング
- 『ママと娼婦』ジャン・ユスターシュ
- 『激突!』スティーブン・スピルバーグ
- 『天国と地獄』黒澤明
- 『人間蒸発』今村昌平
- 『祭りの準備』黒木和雄
- 『遠雷』根岸吉太郎
- 『どついたるねん』阪本順治
- 『39 刑法第三十九条』森田芳光
- 『情婦』ビリー・ワイルダー
- 『或る夜の出来事』フランク・キャプラ
- 『アメリカの夜』フランソワ・トリュフォー
- 『イレイザーヘッド』デヴィッド・リンチ
- 『遠い空の向こうに』ジョー・ジョンストン
- 『裏窓』アルフレッド・ヒッチコック
- 『普通の人々』ロバート・レッドフォード
- 『ファニーゲーム』ミヒャエル・ハネケ
- 『SWEET SIXTEEN』ケン・ローチ
- 『ペーパー・ムーン』ピーター・ボグダノヴィッチ
- 『アニー・ホール』ウディ・アレン
- 『麗しのサブリナ』*5ビリー・ワイルダー
- 『エイリアン』リドリー・スコット
- 『殺人に関する短いフィルム』クシシュトフ・キェシロフスキ
- 『ヴァンダの部屋』ペドロ・コスタ
- 『ギフト』サム・ライミ
- 『サード』*6東陽一 *7
- 『女は女である』ジャン=リュック・ゴダール
- 『カップルズ』楊徳昌(エドワード・ヤン)
- 『浮き雲』アキ・カウリスマキ
- 『浮雲』成瀬巳喜男
- 『日本春歌考』大島渚
- 『復讐するは我にあり』今村昌平
- 『ゆきゆきて、神軍』原一男
- 『台風クラブ』相米慎二
- 『3-4X10月』北野武
- 『ニンゲン合格』黒沢清
- 『M/OTHER』諏訪敦彦
- 『暗黒街の弾痕』フリッツ・ラング*8
- 『狩人の夜』チャールズ・ロートン*9
- 『無防備都市』ロベルト・ロッセリーニ
- 『ドイツ零年』ロベルト・ロッセリーニ
- 『夏の嵐』ルキノ・ヴィスコンティ
- 『夜と霧』アラン・レネ
- 『鬼火』ルイ・マル
- 『スリ』ロベール・ブレッソン
- 『隣の女』フランソワ・トリュフォー
- 『バルスーズ』ベルトラン・ブリエ*10
- 『そして僕は恋をする』アルノー・デプレシャン
- 『攻撃』ロバート・アルドリッチ
- 『こわれゆく女』ジョン・カサヴェテス
- 『ミツバチのささやき』ヴィクトル・エリセ
- 『クローズ・アップ』アッバス・キアロスタミ
- 『恋愛時代』楊徳昌(エドワード・ヤン)
- 『河』蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
- 『アブラハム渓谷』マノエル・デ・オリヴェイラ
- 『生きるべきか死ぬべきか』エルンスト・ルビッチ
- 『フェイク』オーソン・ウェルズ
- 『第七天国』(サイレント)フランク・ボーゼージ
- 『暗黒街の顔役』ハワード・ホークス
- 『キャリア・ガールズ』マイク・リー
- 『フィツカラルド』ヴェルナー・ヘルツォーク
- 『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!』ニック・パーク*11
- 『シュワンクマイエルの不思議な世界』ヤン・シュワンクマイエル
- 『デッドゾーン』デビッド・クローネンバーグ
- 『ひかりのまち』マイケル・ウィンターボトム
- 『暗殺のオペラ』ベルナルド・ベルトルッチ
(現在はここまで(笑)。)
『スモーク』ウェイン・ワン
『サイコ』アルフレッド・ヒッチコック
K:中上健次の小説が原作*14ということもあり、覚悟していたのだけれども言語化の難しい「押しつぶされそうな暗澹たる気持ち」「出口の見えない抑圧感」みたいなものが作品から溢れ出していて、見ているこちらまでヒリヒリとしてくるような映画でしたよ。
この作品の主人公は20歳くらいに設定されていたと思うのだけれども、こういうモヤモヤ感を抱くのってこのくらいの年齢の時が自分の場合もやっぱりピークで。こういうモヤモヤ感って年齢と共に、処世術としてどこかに収納する場所を自分の中に見つけていくものだと思うのだけれども、この処世を身につけられない「大人」もこの世にきっと存在するわけで。
そういう人たちがどのように「大人」として生きていくのか、ということにもとても興味がありますよ。
K:あとわずかな時間で避けがたくやってくるであろうものから逃れきってやろうとする態度。それは諧謔精神によって貫かれこの上なくエレガントですね。
「普通の時代劇*15」だと思って見ていました。
しかし、物語はラストの存在によって映画と言う虚構の「枠」を超えて現実を侵食するんですね。
木原敏江の漫画の中に「あなたとならどこへだっていいわ」(曖昧)と言う台詞があるのですが、この映画のラストを見てそれを思い出しましたよ。木原の作品では恋人と二人で追っ手から、この映画の中では主人公は確信的に一人で*16死から逃げ切ろうとする。この二人に共通するのは、「覚悟のもとの逃走」なんでしょうね。それから逃げ切れず捕らえられてしまう事は明白なのに、にも拘らず逃げようとする。
とても印象的な作品でしたよ。
K:吉田秋生原作ということがあって長年気にしつつも未鑑賞の映画でした。
女子高の創立記念日に毎年必ず上演される「櫻の園」を上演する演劇部に所属する少女たちの2時間を追うただそれだけの物語。
ただそれだけ、にもかかわらず彼女たちに訪れる小さなアクシデントと交流はとても魅力的にあたしの目には写りました。
魅力的に見えるのは彼女たちが「自分たちは今一回性を生きている」ということにとても自覚的であるからでしょうね。「今しかない」この気持ちが彼女たちの行動に拍車をかけるのでしょう。
部長の告白。この種類の淡い柔らかい感情はたいていの場合は相手に伝えられることなく、自分の心の中だけで芽生えて終わってしまいます。その感情を相手に伝えることができる、「今しかない」という強い後押しを得られた彼女がとてもうらやましく感じましたよ。
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『ギャラクシー・クエスト』*17ディーン・パリソット
K:はい、あたし好みでした(笑)。この作品は、上映されている時からとても気になっていた作品です。作品紹介記事に載っていたシガニー・ウィーバーの「100%営業だかんね!」という笑顔がとても気になって(笑)。
とても面白かったです。「往年の人」になってしまった俳優さん達が、SFな世界で英雄扱いをされなんのかんのと、彼らに助けを求めてきた宇宙人さんたちを助けてしまう。そして、彼らは宇宙人さんたちにとても勇気付けられる。こういう「優しい」作品はとても好きです(笑)。
『突然炎のごとく』フランソワ・トリュフォー
『パリ、テキサス』ヴィム・ヴェンダース
*1:というか、カイエ姫に比べてアタシの見ている映画の数が圧倒的に少ないだけのような気も…。
*2:これに備えて、某インターネットレンタル店に登録しましたよ(笑)。
*3:実は、「このリストでも入手困難なものが多いようなら、さらに作成しなおすから」と脚注を付けるつもりだったよ(笑)。どうやら、大幅な見直しが必要かな?目標は鑑賞可能な100本にすることだから!(笑)
*4:これで、コロ姫たまも長谷川作品コンプ達成だね(笑)。
*5:オードリー派ではない僕ですが、この作品は好きだよ(笑)。
*7:現在イタリック表示のものはネットレンタル他業者に在庫があるものです。乗り換えも視野に入れ他業者も検索しています。
*8:フリッツ・ラング監督は『仕組まれた罠』『復讐は俺に任せろ』は在庫ありです。 (注を付ける適当な場所がなかったので、括弧で失礼します(笑)。ラングの『飾窓の女』はないかな…?ってないか(笑)。)
*9:チャールズ・ロートン監督は『スパルタカス』『情婦』は在庫ありです。(『狩人の夜』が俳優・ロートンが監督した唯一の作品なのね。『スパルタカス』(監督:スタンリー・キューブリック)『情婦』(監督:ビリー・ワイルダー)は俳優として出演した映画だね。)
*10:ベルトラン・ブリエ監督は『私の男』は在庫ありです。(『私の男』は娼婦の物語なので、コロ姫好みかも?(笑)『バルスーズ』ほどの過激さはないけれど。)
*11:『ウォレスとグルミットのおすすめ生活』でしたら在庫ありです。
*12:100本ノックとは別に「番外編」を設けてみました(笑)。この2本は、どちらも幼い頃、劇場で鑑賞して、いまだに強烈に印象に残っている作品でね。大袈裟に言えば、原体験のような。『里見八犬伝』については以前、お話したよね?(笑)『スウィートホーム』ではそれはそれは恐い思いをして。このときの実感的な恐怖を上回る作品にはまだ出合っていないような気がするよ(って、もう大きくなっちゃったからね…(笑))。両作とも、それ以降再鑑賞していないので、いずれまた観たいと思っています。コロ姫たまもよかったら鑑賞してみてください。
*13:画像に関して。コロ姫のブログのスタイルシート欄に img {border: 0px; } を追加すると、アマゾン画像の枠が取れてすっきりしますよ。
*14:『蛇淫』中上健次(ISBN:4061963864)
*15:だったら、お薦めしていません(笑)。
*16:主人公がもてるのは何となく分かるわ(笑)。
*17:コロ姫好みのような…。