“よかいち”な官能（12月課題図書候補）

C：コロ姫命名「よかいち読書」は、過去の課題図書のジャンルになかった「官能小説」で実施したいと思います（笑）。
フラ○ス書院*1のようなプロパーから選出してもいいのだけれど、今回は少し範囲を広げて、“文学的ポルノグラフィー”（©澁澤龍彦）も含めて候補を挙げていくことにしましょう。

K：おぉ！すごいリストができているわっ！
姫たまがリストアップしてくれた作品の中で以前から読みたいと思っていたのは『美神の館』『城の中のイギリス人』『継母礼讃』。 装丁がとても気になるのが『フロッシー』、アマゾンのレビューを読んで読んでみたいと思ったのは『ファニー・ヒル』『湘南少女歌劇団』、『キャンディー』はディジーで紹介を見たかしら？「オシャレエッチ」ってなんだか今のティーンズ雑誌で連載しているようなちょっとエッチな漫画の原型なのかしらねえ（笑）。
あたしの手元に別冊文藝から出ている『性の文学2』（ISBN:4309701701）という本があって、この本で紹介されていて気になった本をあたしのほうでもリストに追加させていただきますね。ISBNが判明した本のみリストに追加しました。ISBNが不明な本で気になったのはジャン・ジュネ『死刑囚』、ジョルジュ・バタイユ『ハレルヤ』の二冊です。(04/11/10)

C：候補作中、特に読みたいと思う作品は僕もだいたい姫と同じかな。マンディアルグの2作はともに気になるね。マンディアルグは『燠火』（ISBN:4560070849）という短編集もお薦めだよ。
『キャンディー』はディジーで紹介されていたの？チェックしてみたけど、見つからないよ…。どこにあるの？（笑）
『死刑囚』は詩なんだよね。ジュネに『死刑囚監視』という小説もあって、こちらかな？これなら『ジャン・ジュネ全集』に収録されているんだけど、アマゾンでヒットせず。それから、バタイユの『ハレルヤ』は『有罪者』というタイトルで邦訳されているよ。僕も「読まなくては」と思い続けて幾星霜の一冊です。こちらはヒットしたので、リストに追加しておくね。
ISBNコード判明分として姫が追加してくれた2作は僕も気になっていたよ。バタイユは『眼球譚』（ISBN:4042400019）のみ既読なんだけど、今回のようなジャンルでは必ず名前の挙がる、避けては通れない存在というか（笑）。
今回選出される作品が今年最後の課題図書となるね。「官能」で締め括るなんてコロ姫らしい（？）。27日に打ち合わせをします。姫の都合はどう？後から僕が修正を加えてもいいので、12月分の課題図書掲載はコロ姫にお願いします（笑）。
「2004年ベスト課題図書」も企画したいと考えていますよ。(04/11/14)

K：あたしがISBNコードを検索できなかった作品のリスト作成をどうもありがとうー。
このリスト、面白いわね（笑）。紹介されている全作品を読みたくなるくらいだわ（笑）。
ジュネの『死刑囚』は『性の文学2』*2の紹介文を読むと詩のようだわ。
カイエ姫たまはバタイユの『眼球譚』を既読とのこと。あたしはバタイユって未読なのだけれど、エロティシズム関連の本としてはバタイユって本当にはずせないと言っていいくらい繰り返し紹介されているわよね。
現在、リストに載っている作品は海外文学中心なので、日本の文学も少し探してみますね。(04/11/20)

K：というわけで、日本文学を少し探してみました。『性の文学1』を購入してさ（笑）。こちらの本で紹介されていた面白そうな本をリストに挙げておきますね。
それと、27日はあたしのほうは大丈夫ですよー。何時くらいがご都合がよいですか？（あたしは23時くらいが希望です。）(04/11/23)

C：日本文学編の追加、どうもありがとう。このリスト作成、楽しいよね（笑）。
『性の文学1』購入したんだね（笑）。今回の“よかいち”企画に真摯に臨んでくれてたいへん嬉しいですよ（笑）。
僕のほうでもさらに何作か追加をしました。
27日の23時開始で了解です。現在のところ、27の候補作。どうやって決定しよう？（笑）たいへんだと思うけれど、第三希望ぐらいまでお互いに絞り込んで27日に臨もうか？で、今度は僕もちゃんとやるので、「せーのっ！」でその三冊を披露しあいましょうね？（笑）(04/11/23)

• 『アリスの人生学校』ピエール・マッコルラン

アリスの人生学校

• 『O嬢の物語』ポーリーヌ・レアージュ

O嬢の物語 (河出文庫)

• 『美神の館』オーブリー・ビアズリー

美神の館 (中公文庫)

• 『海の百合』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

海の百合

• 『城の中のイギリス人』アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

城の中のイギリス人 (白水Uブックス (66))

• 『フロッシー』A・C・スウィンバーン

フロッシー

• 『ファニー・ヒル』ジョン・クレランド*3

ファニー・ヒル (河出文庫)

• 『魅惑者』ウラジーミル・ナボコフ

魅惑者

• 『キャンディ』テリー・サザーン＆メイソン・ホッフェンバーグ

キャンディ (Book plus)

• 『継母礼讃』マリオ・バルガス＝リョサ

継母礼讃 (モダン・ノヴェラ)

• 『湘南少女歌劇団』山口椿

湘南少女歌劇団 (徳間文庫)

• 『世界の果てまで連れてって』ブレーズ・サンドラール

世界の果てまで連れてって (福武文庫)

• 『空の青み』ジョルジュ・バタイユ*4

空の青み (河出文庫)

• 『閉ざされた城の中で語る英吉利人』*5ピエール・モリオン

閉ざされた城の中で語る英吉利人 (中公文庫)

• 『有罪者―無神学大全』ジョルジュ・バタイユ

有罪者―無神学大全

• 『心臓抜き』ボリス・ヴィアン

心臓抜き (ハヤカワepi文庫)

• 『ガミアニ』アルフレッド・ド・ミュッセ

ガミアニ (晶文社アフロディーテ双書)

• 『女ともだちの夜』アルフレッド・ド・ミュッセ

女ともだちの夜

• 『一万一千の鞭』ギョーム・アポリネール

1万1千の鞭 (河出文庫)

• 『イマージュ―甘美なる映像』ジャン・ド・ベール

イマージュ―甘美なる映像 (河出文庫)

• 『カトリーヌ・Mの正直な告白』カトリーヌ・ミエ

カトリーヌ・Mの正直な告白

• 『砂の上の植物群』吉行淳之介*6

砂の上の植物群 (新潮文庫)

• 『石の血脈』半村良

石の血脈 (ハルキ文庫)

• 『愛の家のスパイ』アナイス・ニン

愛の家のスパイ

• 『イレーヌ』ルイ・アラゴン

イレーヌ (白水Uブックス)

• 『春話二十六夜 岐かれ路』坂東眞砂子

春話二十六夜 岐かれ路

• 『春話二十六夜 月待ちの恋』坂東眞砂子

春話二十六夜 月待ちの恋

• 『バートン版 千夜一夜物語』（全11巻）リチャード・フランシス・バートン

バートン版 千夜一夜物語 第1巻 シャーラザットの初夜 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語 2

バートン版千夜一夜物語〈3〉 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語 4 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語 5 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語 6 (全11巻) (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語 7 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語〈8〉 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語9 (全11巻) (ちくま文庫)

バートン版千夜一夜物語10 (ちくま文庫)

バートン版 千夜一夜物語11(全11巻) (ちくま文庫)

*1:フランス書院 参考までに（笑）。

*2:これの1（ISBN:4309701647）もほしいのよねえ…。

*3:『ファニー・ヒル』は映画化（ASIN:B0002J55PO）もされているよ。

*4:『空の青み』と同じ河出文庫の「海外モダン・クラシックス」シリーズから『眼球譚』（ISBN:4309462278）も刊行されているね。

*5:これと『城の中のイギリス人』は同一作なんだね。澁澤訳と生田訳とではタイトルも変わるようです。

*6:吉行はそこそこ読んで、そこそこ積んでいるよ（笑）。この作品も積んでいます。積んでいるなかでちょっと興味深いタイトルの本が『吉行淳之介娼婦小説集成』かな。